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  • 害虫・害獣
  • 2017/01/07

家ネズミの種類と特徴

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家ネズミの種類と特徴

一言で鼠(ねずみ)と言っても、さまざまな種類が存在し、ねずみの種類を大きく分けると「家ねずみ」と「野ねずみ」に分類されます。

家ねずみは、住宅やビルなどの建物の中で生活する鼠になり、野ねずみは山や屋外などの外で暮らす鼠になります。

一般的に、鼠被害の原因は家ねずみが起こしていると言っても過言ではなく、鼠被害でお悩みの方は、まずは家ねずみについてある程度の基礎知識を持ったうえで対策をとることが重要です。

そこで今回は、家ねずみの種類とそれぞれの特徴についてご紹介をいたします。

家ねずみとは

家ねずみとは、家やビル、テナントなどの建物で生活をしている鼠のことを言い、鼠被害の大半が家ねずみであるドブネズミとクマネズミ、ハツカネズミによるものです。

ドブネズミの特徴

ドブネズミの特徴についてご紹介いたします。

大きさと形

ドブネズミは、家ネズミの中で一番体が大きく、体長は20~30cm、体重は200~500g程度になり、小さな子猫くらいのサイズになります。

体型は、体が大きいにも関わらず、しっぽが短く耳も小さい特徴があり、体色は、背面は茶色がかった灰色で、腹部は灰色もしくは黄色掛かった白色になります。

出現場所

ドブネズミは、体が非常に大きいため獰猛で、警戒心が比較的低い傾向があります。

泳ぎは非常に上手く、寒さには強いですが、高い場所が苦手なため、下水道や床下、台所などの水気のある場所や、建物の低い階、屋外で言えば、河原などに出現します。

活動時間

ドブネズミの活動時間としては、警戒心が低いため、朝方から夕方までがメインになります。

食べ物

ドブネズミは、肉食寄りの雑食性で、穀物や草木、昆虫、魚介類、人の食べ残しなど、何でも食べます。

寿命と繁殖活動

寿命は、約3年になります。

繁殖活動が最も積極的に行われるのは、春と秋になり、3週間ほどの妊娠期間で、10匹ほどの子供を産みます。

生まれた子供は、生後3か月から生殖を行い、年に5回ほど出産いたします。

侵入口

ドブネズミは、高いところが苦手なため、床下の通風孔やトイレの配管、台所の排水管、家の基礎の隙間など、1階または1階より下から建物に侵入してきます。

巣の場所

ドブネズミは、湿気を好むため床下や、水回りの近くである冷蔵庫の裏や食器棚の背面などに巣を作り、屋外であれば植木などに巣を作ります。

ハツカネズミの特徴

ハツカネズミの特徴についてご紹介いたします。

大きさと形

ハツカネズミは、家ねずみの中でもっとも体が小さく、体長は5~10cm、体重は10~30gになり、ハムスターくらいのサイズになります。

体型としては、体が短く、また身体よりも尻尾のほうが短く、耳が非常に大きい特徴があり、体色は、背面は白や灰色、黒、褐色になり、腹部は薄い色であることが一般的です。

出現場所

ハツカネズミは、体が小さいく、おとなしい傾向があります。

泳ぎが苦手で寒さに弱いですが、乾いた場所に対する耐性が非常に高いため、出現場所としては、天井裏や倉庫、物置、草地などになります。

活動時間

ハツカネズミは、基本的には夜行性になります。

食べ物

ハツカネズミは、草食寄りの雑食性で、農作物や貯蔵穀物をよく食べます。

寿命と繁殖活動

寿命は、約1年半になります。

繁殖活動が最も積極的に行われるのは、春と秋になり、3週間程度の妊娠期間で、5匹ほどの子供を産みます。

生まれた子供は、生後2か月半から生殖を行い、年に8回ほど出産いたします。

侵入口

ハツカネズミは、体が小さいため、ちょっとした家の隙間や、エアコンの導入部、荷物に紛れて侵入してきます。

巣の場所

ハツカネズミは、屋根裏や倉庫、物置などに巣を作ります。

また、稀に他の害獣の巣穴などに巣を作ることもあります。

クマネズミの特徴

クマネズミの特徴についてご紹介いたします。

大きさと形

クマネズミは、ドブネズミとハツカネズミの中間の大きさになり、体長は15~25cm、体重は100~200gになります。

体型としては、体と耳が大きく、しっぽも長い特徴があり、体色は背面は茶褐色や黒になり、腹部は黄褐色や灰色、白になります。

出現場所

クマネズミは、非常に臆病で警戒心が強い傾向にあります。

また、ハツカネズミ同様に、泳ぎは苦手で、寒さに弱く、乾燥した場所を好み、さらにクマネズミは、とても身軽で綱渡りが得意なため、出現場所としては、2階以上の階や屋根裏、倉庫、物置など、さまざまな場所に出現します。

活動時間

クマネズミは基本的には、昼行性ですが、警戒心が非常に強いため、人家などに住むクマネズミは、夜行性であることが多いです。

食べ物

クマネズミは、雑食ではありますが、主に植物性の物を好んで食べる傾向があります。

寿命と繁殖活動

寿命は、約3年になります。

繁殖活動が最も積極的に行われるのは、春と秋になり、3週間ほどの妊娠期間で、5匹ほどの子供を産みます。

生まれた子供は、生後3か月から生殖を行い、年に5回ほど出産いたします。

侵入口

クマネズミは、運動が非常に得意で、電線や排水パイプなどをよじ登って侵入してきたり、電線を伝って2階の窓の隙間から侵入してくるなど、どこからでも侵入してきます。

巣の場所

高いところが得意で断熱材を巣材にするクマネズミは、屋根裏に巣を作ることが多く、また布団なども巣材にするため、押し入れの奥などにも巣を作ることがあります。

まとめ

ネズミと一言で言っても、野ネズミと家ネズミの2種類のネズミがおり、さらには、家屋や畑に被害を与える家ネズミには、ドブネズミとクマネズミ、ハツカネズミがいます。

家ネズミの種類によって、侵入経路や家屋内に住み着く場所、食べ物などが異なるため、家屋内にネズミが侵入してしまった場合は、まずはどのネズミかを知ることで、効率よく駆除を行うことができます。

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