- 予防法
- 2018/09/06
鳩よけネットの選び方と設置のポイント
鳩は、帰巣本能に優れ、縄張り意識が非常に強い動物になるため、万が一、ベランダに巣を作られてしまうと、追い出すことが難しい害獣になります。
また、鳩を無理に追い出そうとすることはできず、鳩は鳥獣保護法の対象になっているため、過度な追い出しによって鳩の生命を脅かす行為や、巣の中に卵がある場合は巣の撤去も法律に違反しているとみなされ、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
そのため、鳩を追い出すためには、鳩がエサなどを求めて飛びだった後、巣に戻ってこれないようにすることが重要になり、その対策として最も効果があるのが鳩よけネットになります。
鳩よけネットは、ホームセンターやインターネットなどで、非常に多くの商品が売られていますが、それぞれの商品に特徴があるため、何を選んで良いかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、鳩よけネットの選び方と設置のポイントについてご紹介をいたします。
鳩よけネットの有効性
鳩よけネットは、防鳥グッズの中で、最も効果的なグッズになります。
防鳥グッズは、どれも鳩の侵入を防ぐものではなく、寄り付かせなくするものになりますが、鳩よけネットは物理的に鳩が侵入できなくするグッズであるため、どんなに鳩が戻りたいと思ったっとしても、戻ってくることはできません。
但し、正しく鳩よけネットを張ることが重要になり、ちょっとした隙間であったとしても、そこから鳩が侵入してくるため、慎重に張り付け作業を行う必要があります。
鳩よけネットの選び方
効果的な鳩よけネットの選び方をご紹介いたします。
網目のサイズ
網目のサイズが大きすぎると、その隙間から鳩が侵入してくるため、まったく意味のないものになってしまいます。
逆に小さすぎると、風の抵抗を受けて鳩よけネットが緩んでしまい、隙間ができてしまうため、そこから鳩の侵入を許してしまいます。
そのため、適切な網目のサイズのものを選ぶ必要があり、一般的には2.5cm×2.5cmの網目サイズが最適になります。
素材を選ぶ
素材選びも重要な要素になり、鳩よけネットの素材を適当に選んでしまうと、すぐに劣化してしまい、何度もメンテナンスが必要になります。
お薦めの素材は、ポリプロピレンになり、雨や風、紫外線に強く、耐久性に優れています。
色を選ぶ
鳩よけネットの色を選ぶ際に、透明のものであれば景観が損なわれないと考えてしまいがちですが、透明な鳩よけネットは太陽の光を反射して光ってしまい、逆に見栄えが悪くなってしまうことがあります。
そのため、透明なものはなるべく避けるようにして、マンションの景観を損なわない色を選ぶことが重要です。
火災に備える
万が一、火災などによって、鳩よけネットに火が付いても、燃え広がりにくいようなものを選ぶことが重要で、できる限り難燃剤が入った鳩よけネットを購入することをオススメいたします。
但し、一戸建ての個人住宅以外の建物については、消防法で防火対象になっているため、必ず難燃剤が入った鳩よけネットを選ばなくてはなりません。
鳩よけネットを張る際のポイント
鳩よけネットを張る際のポイントをご紹介いたします。
不動産会社に確認
鳩よけネットを張る前に、マンションであれば不動産の管理会社や管理組合、隣にお住まいの方に、戸建であれば、隣にお住まいの方に連絡を入れ、鳩よけネットを張る旨を伝える必要があります。
不動産の管理会社や管理組合に、許可を取らずに行った場合、撤去させられることもあり、またご近所の場合は、揉め事の原因になってしまうこともあります。
そのため、購入予定の鳩よけネットの色や形状など、できる限り詳しい情報を伝え、許可を得てから張るようにしなくてはなりません。
安全に作業ができるようにする
鳩よけネットを張る作業は、ベランダから身を乗り出しての作業になるため、必ず注意して作業を行わなくてはなりません。
作業する足元が汚い場合、どうしても作業に集中できなくなってしまうため、必ず鳩よけネットを張る前にフンや羽などの掃除を行う必要があります。
鳩よけネットを張る
鳩よけネットを隙間や緩みが無いように張ることや、手すりが鳩よけネットの外側だと、手すりに鳩が止まるため、必ず鳩よけネットの内側に手すりがくるように張らなくてはなりません。
定期的に点検
最低でも週に1度は、鳩よけネットに緩みができていないか、隙間ができていないかのチェックをしなくてはなりません。
まとめ
鳩は、帰省本能が非常に強いため、一時的に追い出せたとしても、すぐにその場所に戻ってきてしまうため、鳩よけネットを利用し、鳩がその場所に戻れなくすることが最も効果的な対策になります。
但し、鳩よけネットを張ったとしても、鳩が戻ってこれなくなるように、鳩よけネットを張ることができていなくては、すぐにまた鳩が戻ってきてしまうため、今回ご紹介したように、鳩よけネットを張ることが重要になります。
当社では、大阪を中心に近畿一円で、鳩駆除のサポートも行っておりますので、鳩よけネットを使ってもなかなか鳩被害が収まらないとお悩みの方は、お気軽にご相談ください。