- 駆除方法
- 2018/09/07
自分で行うカラス駆除
家屋の近くにカラスが巣を作ってしまうと、ごみステーションに出しているゴミを漁り散乱させたり、農作物を食べたりと、さまざまな被害を被ってしまいます。
そのため、できる限り早くカラスを駆除しなくてはなりませんが、まったく知識のない状態でカラスを駆除しようとすると、カラスに襲われたり、カラスは鳥獣保護管理法に守られているため、意図せず罰金を命じられたりなど、さまざまなリスクがあります。
そこで今回は、カラス被害でお悩みの方向けに、カラス駆除の方法をご紹介いたします。
住宅街に現れるカラスの種類
日本には、現在5種類のカラスがいると言われており、住宅街などによくいるカラスは、そのうちの2種類になり、ハシブトガラスとハシボソガラスになります。
カラスの種類によって駆除の仕方は変わりませんが、以下がハシブトガラスとハシボソガラスの特徴になります。
ハシブトガラス
ハシブトガラスは、くちばしが丸く、カァーと澄んだ声で鳴き、両足を出してピョンピョン跳ねるように歩く特徴があります。
ハシブトガラスは、神経質な性格で攻撃的なため不用意に近づくと、攻撃されてしまう可能性があります。
ハシボソガラス
ハシボソガラスは、くちばしが細く、ガァーとガラガラの声で鳴き、足を交互に出して二足で歩く特徴があります。
ハシボソガラスは、性格はおとなしく、めったに人を襲いませんが、巣に不用意に近づくと攻撃されてしまうため注意が必要です。
カラスの巣の基礎知識
カラスの巣についての基礎知識をご紹介いたします。
カラスは毎年新しい巣を作る
カラスは、基本的には、毎年、新しい巣を作り、そこで子育てを行いますが、繁殖に失敗した場合や、縄張りに子育てに適している場所が無かった場合などは、昨年利用した古巣に戻ってくることもあります。
そのため、カラスがすでにいない巣であったとしても、カラスの巣を見つけたら撤去しておくほうが安全です。
カラスが巣を作る場所
カラスは、葉が生い茂っている木の上や、電柱の上など、卵や雛を捕食する動物に見つかりづらい場所に巣を作ります。
パッと見渡して、巣が発見できない場合は、カラスがどこから飛びだっていくかを確認することで、おおよその位置を掴むことができ、そこから巣の場所を推測します。
カラスの巣が近くにできた場合の被害
カラスの巣が家屋の近くにできた場合の被害についてご紹介をいたします。
生ごみの散乱
カラスは、肉を好みますが、基本的には雑食であるため、生ごみは貴重な栄養源となり、ゴミ袋の中にエサが入っていると知っているため、ゴミを荒らしてエサを確保します。
ハンガーを盗む
カラスはできる限り丈夫な巣を作りたいと考えるため、ハンガーを盗み、自分の巣の素材として利用します。
人やペットを襲う
カラスは巣に近づいただけで、攻撃してくるので、犬の散歩中であったり、カラスの巣があることに気が付かずに近づいてしまうと、攻撃されることがあります。
農作物を盗む
カラスは、雑食になり、野菜や果物なども食べるため、せっかく育てた作物をカラスに食べられてしまう可能性があります。
カラスは鳥獣保護管理法の対象
カラスは鳥獣保護管理法に守られているため、勝手に駆除や捕獲することは法律で禁じられています。
そのため、自分でカラスを駆除する方法は、カラスを追い出すことと、巣を撤去すること以外はできませんが、カラスの雛や卵が巣にある場合は、巣を撤去することもできません。
そのため、自分で駆除を行いたい場合は、カラスが巣の中でじっとしている場合は、卵を温めている状態ですので、巣の中に卵もあると判断ができるため、まずは巣の中に雛または卵が無いかどうかの確認をし、もし巣の中に雛も卵もなければ、巣の撤去を行うようにします。
万が一、巣の中に雛や卵がありそうな場合は、行政の許可を受けてから巣の撤去を行う必要があるため、カラス駆除業者に依頼しなくてはなりません。
カラスの駆除方法
カラスを駆除することは、鳥獣保護管理法に違反するため、カラスを追い出すためには以下の方法が効果的です。
テグスを張る
ベランダなどにカラスが頻繁に出没している場合は、テグスと呼ばれるナイロン製の紐や釣り糸などをベランダの手すりに張り巡らせます。
そうすることで、カラスがベランダの手すりに止まった際に、テグスがカラスの足に絡まり、動きを防止することができるようにできるため、カラスが手すりに止まることはなくなります。
防鳥ネットを張る
カラスがベランダにいる場合は、防鳥ネットを張り、カラスが近寄れないようにします。
防鳥ネットを張るときは、隙間があるとカラスがその隙間から侵入してくるため、隙間やたるみができないように丁寧に張ることが重要です。
カラス防止用ネットを張る
ごみステーションの生ごみなどを荒らされている場合は、カラス防止用のネットをゴミの上に掛けます。
ごみの上に掛ける際には、ただ被せるだけではなく、きっちりとカラスに生ごみを荒らされないように、隙間なく丁寧に掛けることが重要です。
レーザーポインターを使う
レーザーポインターをカラスに当てて驚かせることで、カラスが近寄らなくなります。
但し、レーザーポインターの利用は、誤って人に向けてしまうと、失明などの大事故に繋がる可能性もあるため、必ず使用上の注意をしっかりと確認してから利用するようにしなくてはなりません。
カラスの予防法
カラスは、鳥獣保護管理法により守られており、駆除や追い出しが非常に難しい動物になるため、カラスが家屋の周りに巣を作らないようにすることが重要です。
ごみステーションの管理をする
カラスは、エサのある場所を覚えるため、ごみステーションに行けばエサがあると認識しています。
そのため、ゴミ収集車が来る直前までゴミを出さないようにし、またカラス防止用のネットを丁寧に掛けることで、カラス被害を減らせ、さらにはごみステーションに行っても、エサを確保することができないと感じてくれれば、次第にカラスが寄り付かなくなります。
エサを与えない
カラスにエサを与えると、人を恐れなくなり、カラスは人を襲うようになったり、周辺に棲み付くようになってしまいまうため、絶対にカラスにエサを与えてはいけません。
家の周辺を綺麗に保つ
カラスは、エサを集めて貯める習性を持っているため、家屋の周りにある不要なものを処分したり、丁寧に掃除や整理整頓をすることで、カラスがエサを隠せる場所をなくなり、カラスが近所に近寄る回数を減らすことが可能です。
また、植木などの枝切りをしたり、針金ハンガーを外に放置せず、家の中に取り込むようにすることで、カラスが巣を作るための材料を減らすことができます。
まとめ
家屋の近くに、カラスが巣を作ると、さまざまな被害を被る可能性があります。
そのため、カラスの巣を見つけたら、すぐに撤去をしなくてはなりませんが、カラスは鳥獣保護管理法の対象であるため、カラスの駆除はもちろん、巣の撤去も非常に難しいものになります。
カラス駆除は、非常に危険を伴い、また自分で駆除を行う方法としては、追い出ししかできないため、カラス被害でお悩みの方は、カラス駆除業者に依頼することをオススメいたします。