- 害虫・害獣
- 2018/02/12
ハクビシンによる被害
ハクビシンが家屋やその周辺に住み着いてしまうと、農作物を荒らされたり、壁を破壊されたり、屋根裏に住み着いてしまうことによる騒音など、さまざまな被害を被ってしまいます。
特に、もっとも大きな被害と言っても過言ではないのが、ハクビシンによる健康被害になり、ハクビシンを駆除せずに放置していると、人間はもちろん、犬や猫などのペットも健康被害を被ってしまう可能性があります。
今回は、ハクビシンによる、さまざまな被害についてご紹介をいたします。
ハクビシンとは
ハクビシン(白鼻心)とは、タヌキのような見た目をしていますが、ジャコウネコ科のハクビシン属の動物になり、イヌ科タヌキ属のタヌキとは異なる動物になります。
ハクビシンの特徴としては、白い線状の模様が頭上から鼻先まであり、目の下には、白い斑点模様があることと、体は灰褐色になりますが、頭と手足、尻尾の先が黒くなっています。
大きさは比較的小さく、体長が50から110センチほどで、体重が3から4キログラムになります。
ハクビシンによる被害
ハクビシンによる被害をご紹介いたします。
断熱材の被害
ハクビシンは、断熱材を食いちぎり、断熱材でねぐらを作ります。
そのため、ハクビシンが屋根裏に住み着いてしまうと、断熱材が使い物にならなくなり、買い替える必要が出てきてしまいます。
天井の被害
ハクビシンは、溜めふんと呼ばれる習性があり、毎回同じ場所にフンなどの排泄物をためるため、天井が糞によって腐敗してしまい、最悪のケースでは、天井の落下などの被害を受けることがあります。
ノミやダニによる被害
ハクビシンは野生動物になるため、その体には大量のノミやダニなどが付着しおり、ハクビシンが家屋に住み着いてしまうと、ハクビシンと一緒に大量のノミやダニも家屋に住み着いてしまいます。
ノミやダニは、吸血性の害虫になり、家屋に住み着いたノミやダニは、人間や犬などのペットの血を求めて、家中に拡散して繁殖していきます。
ノミやダニに噛まれると、蚊に刺されたような跡が残り、約1週間ほどの期間、痒みなどの症状が出てしまいます。
特に柔らかい人肌を好むため、子どもや女性などが刺されてしまうことが多くあります。
また、さらには、ダニの死骸や糞は、喘息やアトピー性皮膚炎が発症する原因にもなってしまうため、特に高齢者や乳幼児などの免疫力の弱い方がいるご家庭では、細心の注意が必要になります。
感染症による健康被害
ハクビシンは、溜めふんと呼ばれる習性があり、毎回同じ場所にフンをするため、天井裏に大量の雑菌が発生します。
天井裏で繁殖した雑菌は、天井裏にとどまらず、天井の隙間から生活スペースまで下りてきてしまうため、感染症の原因になってしまう可能性が非常に高くなります。
疥癬(かいせん)症の感染
ハクビシンがかかる病気の中に、ヒゼンダニの寄生による皮膚病である疥癬症と呼ばれる病気があります。
疥癬症にかかったハクビシンは、毛が抜け落ち、皮膚が固くしわしわになってしまいます。
この疥癬症は、ハクビシンだけではなく、人や犬などにも感染する病気になっており、人に感染してしまいますと、ハクビシンまではひどい症状にはなりませんが、激しい痒みを生じさせる症状が出ます。
特に、抵抗力の落ちている高齢者や乳幼児などが感染しやすい病気になるため、細心の注意が必要になります。
ペットの被害
ハクビシンが家屋に住み着いた場合、人だけではなく、飼っている犬や猫などのペットにも健康被害をもたらしてしまいます。
単に、ノミやダニが移ってしまうだけのこともありますが、人間やハクビシンには影響のない感染症を発生させてしまう可能性もあります。
また、ハクビシンは雑食であるため、ペットのエサを食べられてしまったり、金魚やメダカをペットとして飼っている場合は、ハクビシンに食べられてしまうこともあります。
農作物への被害
ハクビシンを駆除せず放置していると、糖度の高い果物を好んで食べるため、農作物への被害を被ってしまいます。
また、電線や木などにも登ることができるため、高いところの果物なども被害に遭ってしまいます。
騒音被害
ハクビシンは夜行性の害獣であるため、夜中に天井裏を走り回ったり、ハクビシンの幼獣がいる場合は、鳴き声などによる騒音被害を被ってしまいます。
食べ物への被害
ハクビシンは雑食であるため、台所に保管している野菜などを食べられる可能性もあります。
悪臭被害
ハクビシンは匂いの強い害獣になり、ハクビシンが家屋に住み着くと、屋根裏の糞尿臭であったり、野生臭、死臭など、さまざまな悪臭被害を被ってしまいます。
まとめ
万が一、ハクビシンが家屋に住み着いた場合は、早急な対応を行うことが重要です。
ハクビシンが家屋に住み着いた場合、屋根裏を走り回る騒音被害がもっとも目に付きやすい被害になりますが、放っておくと健康被害を受けてしまう可能性もあります。
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