- 駆除方法
- 2018/09/11
クマネズミの駆除方法
建物に侵入するネズミは、家ネズミと呼ばれ、家ネズミの種類は、ドブネズミとハツカネズミ、クマネズミの3種類になります。
この家ネズミの中で、最も駆除が難しいと言われているのが、クマネズミになり、クマネズミは、非常に知能が高く、罠を設置しても避けて通ったり、毒餌を利用しても警戒してあまり食べてくれません。
また、従来の毒エサが効かないスーパーラットの多くがクマネズミが進化したものになるため、家ネズミの中でクマネズミは最も駆除することが難しいと言っても過言ではなく、クマネズミを駆除するためには、ある程度の知識や経験が必要になります。
そこで今回は、クマネズミ被害でお悩みの方向けに、クマネズミ駆除の方法をご紹介いたします。
クマネズミの特徴と発生場所
家屋に浸入してくる家ネズミの中で、大半の被害はクマネズミによるものです。
クマネズミは、非常に身体能力が高く、あらゆる場所から家屋内に浸入してきますし、また警戒心が強いため、あまり人前に姿を現さない傾向にあります。
そのため、クマネズミを完全に駆除するためには、クマネズミの特徴を知っておく必要があり、特徴を理解したうえでクマネズミ駆除を行うことで、駆除効率はもちろん、再発がしづらい駆除施策を行うことが可能になります。
体の特徴
クマネズミの体長は15~25cm、体重は100~200gになります。
体型としては体と耳としっぽが大きく、体色は背面は茶褐色や黒、腹部は木褐色や灰色、白になります。
身体能力
クマネズミは、非常に身体能力が高く、電線を伝って2階の窓から侵入してきたり、垂直な壁や配管など登れたり、ジャンプをすると1から2mほども飛ぶことができます。
住処
クマネズミの住処は、高い場所が得意であるため、屋根裏であったり、歯が非常に丈夫なため、柔らかい壁を前歯で削り、壁と柱の間に巣を作ったりします。
繁殖能力
クマネズミは一度の出産で、5から6匹ほどの子どもを産みます。
さらにクマネズミは、生まれてから12時間ほどで妊娠することができるため、非常に繁殖力の高い害獣になります。
クマネズミによる被害
クマネズミによる被害をご紹介いたします。
食材などを食べられる
クマネズミは、雑食になるため、さまざまな食材などをかじられてしまい、クマネズミにかじられた食材などは、病原菌が付着しているため、廃棄しなくてはならなくなります。
病原菌や感染症の媒介
クマネズミが家屋に浸入すると、サルモネラ症やレプトスピラ症(ワイル病)、ツツガムシ病、鼠咬症(そこうしょう)などの感染症にかかってしまう可能性があります。
施設や設備をかじる
クマネズミは、食べ物以外もかじる習性があるため、壁や電気配線、ガスホースなどをかじられてしまい、最悪の場合は、火災の原因になってしまいます。
飲食店の場合は営業停止処分も
飲食店の場合、ネズミが発生すると、顧客に不快感を与えてしまいます。
さらには、SNSなどを利用した拡散によって風評被害を招き、結果的に売上の大幅減少に繋がったり、行政による営業停止処分を受けてしまうリスクもあります。
クマネズミの駆除方法
クマネズミの駆除方法をご紹介いたします。
侵入口と巣の位置の特定
クマネズミは、さまざまな箇所から家屋内に侵入して来るため、侵入口を特定するのが非常に難しいですが、ネズミが通った証拠になるラットサインを発見し、ラットサインの位置関係から侵入口を特定します。
侵入口の特定を行わなかった場合、家屋内にいるネズミを駆除できたり、追い出せたとしても、すぐにまた別のクマネズミが侵入してくる可能性があるため、必ず特定をしておく必要があります。
巣の位置についても同様に、ラットサインやクマネズミがよく住処を作る場所である天井裏や壁と柱の間などを注意深く確認するようにします。
クマネズミ駆除
クマネズミを駆除するために、毒エサや粘着シートなどのトラップをラットサインの近くや、巣の近くに配置します。
クマネズミは非常に警戒心が強いため、自分でクマネズミの駆除を行う場合には、さまざまな工夫が必要になります。
詳しくは、自分でネズミ駆除を行う方法のページからご確認ください。
侵入口の封鎖
クマネズミを駆除した後に、駆除の前に調べておいた侵入口の封鎖を行いますが、ネズミは2cm程度の隙間からでも侵入してくるため、侵入口を隙間なく封鎖することが重要になります。
清掃と消毒
巣のあった場所や、ラットサインのあった場所、死骸のあった場所などの清掃と消毒を行います。
清掃と消毒を行わなかった場合、クマネズミは非常に多くの病原菌の媒介となるため、健康被害を被ってしまう可能性があります。
まとめ
クマネズミは、非常に賢く、また警戒心も強いため、自分で駆除することは、非常に難しいものになります。
そのため、自分で駆除したいとお考えの方であっても、何度か駆除施工を行ってみて、駆除しきれない場合は、これ以上被害が拡大しないためにも、クマネズミ駆除業者に依頼することをオススメいたします。
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